メッセージ  (説教より)
「ヨハネによる福音書」


   

「光の中を歩く」           ヨハネ 12:27−43

 「光のあるうちに歩きなさい。暗闇の中を歩く者は、自分がどこへ行くのか分からない。光の子となるために、…光を信じなさい」(ヨハネ12:35-36)

 私たちは暗闇に覆われているとしか思えません。人知れず苦しみを担っています。だれでもそうです。そんなとき神様は見えていません。病気、様々な重い課題、次第に年老いてゆき、いつ寝付くか知れぬ年老いた両親。不安です。

 問題や課題に目が奪われて暗闇の中にいる私たちに、キリストの十字架によって、神様が神様として見えるようにして下さるというのです。

 暗闇の姿に「憎しみ」があります。「兄弟を憎む者は闇の中におり、闇の中を歩み、自分がどこへゆくかを知りません」(Tヨハネ2:11)

不安や悲しみが消極的な暗闇なら、憎しみは積極的な暗闇です。人が憎しみの中にある時、神様はその人の内にはいません。そんなサタンの支配下にある私たちに、主の十字架が、「この世の支配者が追放される」と言い、「全ての人を自分のもとに引き寄せる」と言って下さるのです。

 不安の中で生きますか。憎しみの炎を燃やし続ける不毛な生き方をしますか。それともイエス様の十字架の愛に飛び込んで光の中を生きますか。