メッセージ  (説教より)
「ヨハネによる福音書」


   

「身代わりの死」           ヨハネ11:45−57 

「『この男は多くのしるしを行なっているが、どうすればよいか。このままにしておけば、皆が彼を信じるようになる。そして、ローマ人が来て、我々の神殿も国民も滅ぼしてしまうだろう』…大祭司であるカイアファが言った。『あなたがたは何もわかっていない。一人の人間が民の代りに死に、国民全体が滅びないですむほうが、あなたがたに好都合だと考えないのか』」 
    
 ラザロが生き返らされた後、事態収拾のため最高法院で語られたイエス様を殺害する陰謀の言葉です。その言葉通り、一週間後、イエス様は十字架で殺害されました。
 しかし神様は、カイアファが計画し実行したまさにその事によって、全ての民を救うこととされたのでした。
 「ああ、神の富と知恵と知識のなんと深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう」(ローマ11:33)

 神様は善いこと、美しいことを用いて御業を進めます。時には涙と悲しみを通して行なわれます。さらに、人の罪さえ用います。
 私たちは罪人であっていいのではありません。しかし神様は、どんなことがあっても救いを遂行されます。昔も、今も、そしてこれからも。