メッセージ (説教より) 「ヨハネによる福音書」 |
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「永遠の命の世界にふれる」 ヨハネ 10:22−30
「いつまで、わたしたちに気をもませるのか。もしメシヤなら、はっきりそう言いなさい。」(10:24)
神の国を説き、ユダヤ教団には一歩も退かないイエス様の出現は衝撃的でした。人々は、イエス様を信じることも拒否することもできないのです。
ユダヤ人達は、イエス様がはっきり言ったら聞くと言うのでもありません。事実イエス様が、言葉と業とによって神様から来たものであることを明らかにし続けましたが、受け入れないのです。人々はローマの圧政の元で、イエス様がマタテヤ(続編マカバイ記)の再来かどうかで迷っていたのです。
救いは、イエス様に自分の期待や願望を投影することではありません。
イエス様の与える救いに聞き、従えるかどうかなのです。
「わたしは彼らに永遠の命を与える。・・・わたしの父がわたしにくださったものは、すべてのものより偉大であり、だれも父の手から奪うことはできない」(10:28−29)
「父が与えて下さったもの」とは、キリストを主と告白し、洗礼を受けた私たちのことです。
私たちは、うまくいくと天下を取ったように思い、失敗すると落ち込み、いつも自分の惨めさを感じています。しかしイエス様はそんな私たちを、「すべてのものより偉大であり」、尊く、かけがえのないものと言って下さいます。
この幸いが分かっていますか。この神様の愛の中におかれているのです。これを知ることが、永遠の命です。イエス様のものとされて地上の生涯を生き、泣き、イエス様のかけがえのないものとして死ぬのです。(ロマ8:31−39)