メッセージ (説教より) 「ヨハネによる福音書」 |
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「先頭に立つ羊飼い」 ヨハネ 10:1−6
「羊飼いは自分の羊の名を呼んで連れ出す。自分の羊をすべて連れ出すと、先頭に立って行く。羊はその声を知っているので、ついて行く。」(10:3b−4)
聖書は、人と神様の関係を、羊と羊飼いの関係になぞらえて記します。
羊は弱く、愚かな動物です。敵を攻撃する牙も爪も持たず、保護色にもなれず、逃走の足もなく、身を守る手立てはなにもありません。加えて愚かなのです。目も鼻も効かず、目先の草にしか興味をもたず、危険の予知能力も情況判断もありません。羊の命は、ただひとえに羊飼いにかかっています。
羊飼いには真の羊飼いと、強盗・雇い人のような羊飼いがいます。それは、羊を生かすか食い物にするか、羊のことを本気で考えているか自分のことしか考えないかの違いです。
真の羊飼いのイエス様がいる私たちは本当に幸いです。飼う者のない羊は実にみじめです。これが分かっていますか。
もう一つ、真の羊飼いの声を聞いていますか。これは簡単なことではありません。聞いたつもりで自分を押しつけ、聞きたいことだけを聞くことだってあるからです。それで真の命に与れると思いますか。心に平安がありますか。この二つを自分の中で確かめてください。