メッセージ  (説教より)
「ヨハネによる福音書」


言(ことば)は肉となってわたしたちの間に宿られた」    ヨハネ 1:14−18

「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」(ヨハネ1:14)

 この箇所は、ヨハネ福音書のクリスマスの記事です。「言(ことば)」とはイエス様のことです。「肉となる」とは「人となる」ということですが、「肉」とは、聖書では神に敵対し、肉の弱さと破れがまといつく姿を表わします。

 お金があって頭も良く、性格もスタイルもいい、仕事も家庭も申し分ない。一体そんなことがあるのでしょうか。世の中にはそれをくすぐる信仰があります。

 人生には、重荷もあるのです。私がどう頑張っても決してなくならず、死ぬまで付合わなければならない重荷です。ここで聖書の信仰が出てきます。

 イエス様は「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。…わたしの軛(くびき)を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。」(マタイ11:28−29)と言われました。

 人生の欠けや重荷はついて廻り、無くなることは決してありません。ごまかしたり、先送りしたりせずそれを担いますが、自分一人で担うのではありません。イエス様が一緒に担って下さっています。イエス様と一緒に担い直すのです。

 肉となられたイエス様は、(くびき)を一緒に担って下っていることの宣言です。