メッセージ  (説教より)
「ヨハネの黙示録」





「ゆずれない一線」            ヨハネの黙示録 2章12-17節


ベルガモンは政治・文化の都市で、そこにも皇帝礼拝があり、「アスクレオピス」という蛇を紋章とする病気治癒のお宮があって繁栄していました。信仰者はそこに住み、時には殉教者を出しても、教会はその信仰の旗を掲げ続けたのでした。
 そんなベルガモンの教会に主は言われます。「あなたに対して少しばかり言うべきことがある。あなたのところには、バラムの教え(
信仰的な言葉をまぶしてイスラエルを内側から誘惑した教え。ニコライ派の教えも同じ)を奉ずる(その支配に入る)者がいる。」と。
 
 信仰者はその地に住み、そこで働き、子を育てます。近所づきあいがあって逃げ出せないのです。サタンの王座があっても逃げ出せないのです。住むというのはそういうことです。
 ベルガモンの教会の人々は、そこで働き、信仰の旗を降ろしませんでした。ところが、そこで生きることと信仰に生きることが、いつの間にかバラムの教えを奉じることで結び付けられてしまったのです。
 ただ信仰の旗を掲げ続ければよいのではありません。信仰者としてその内側には譲れない一線があるはずです。人は弱いのです。でもイエス様はそれを知り、その地に住む者の戦いを知ってくださっているのです。