メッセージ  (説教より)
「ヨハネの黙示録」





「苦難を恐れるな」            ヨハネの黙示録 2章8-11節

スミルナの教会は苦難と貧しさの中にありました。それは折り紙つきのもので、ユダヤ人の誹謗とも関係していたようです。しかしスミルナの教会はそれらに負けませんでした。イエス様はそれをお褒めになり、「苦難を恐れてはならない」「死に至るまで忠実であれ」と励まされます。
苦しみは、逃げればもっと苦しくなって返ってきます。いやいや関わるともっと辛さが増します。病気でも仕事でも境遇でも皆そうです。苦しみへの妙薬などありませんが、それでも病気の中で、神様がこの病気を通して何を見せてくださるかを期待し、人生のピンチに神様の導きの御手を見せていただく、腹をくくって積極的にそれに立ち向かうのです。
人生一般の苦しみならそれでいいかもしれません。しかし信仰者の苦しみは避けようと思えば避けられる、神様の御心に従おうとするから来る苦しみです。
悪いことをすれば、目先のことでは得をしたように見えても結局は損なのです。善いことが長い目で見れば得なのです。悪いことは結局損で、善いことが得だからするというのでは不十分です。たとえ損をしても、しなければならないことはしていくという覚悟が出来なければ人生に背骨が入ったことにはなりません。
信仰を持ったら恵まれ、人生が豊かにされる、それも事実ですが、信仰をもって苦しみ、たとえ損をしてもイエス様に従っていく。そういう覚悟が出来て初めて信仰に背骨が入ります。そしてそれが信仰の本当の豊かさなのです。