メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「キリストを思い、聖霊に従う」 コリントの信徒への手紙U 12章11−18節

「そちらに派遣した人々の中のだれによって、あなたがたをだましたでしょうか。テトスにそちらに行くように願い、あの兄弟を同伴させましたが、そのテトスがあなたがたをだましたでしょうか。わたしたちは同じ霊に導かれ、同じ模範に倣って歩んだのではなかったのですか。」

伝道は本来美しいことでしょうが、現実はそうではありません。コリント教会でのパウロへの誹謗中傷は目を覆うばかりです。
コリント教会の一部の人たちはパウロを信用せず、パウロが献金を着服したと言い立てました。こんなにこじれた関係はどうしたらよいのでしょう。意見を調整して一つになれるものではありません。自分の思いを整理したり、ある決心をして実行することでもありません。聖霊に支配される以外にないのです。自分を捨てて聖霊の導きに委ねることです。
コリント教会はパウロを腐らせるような問題が山積していますが、これはいつの時代、どこにでもある問題です。モーセは民の嫌味や反抗とは戦わず、ひたすら約束の地を目指しました。個々の問題と戦っていたら約束に地にはいけませんでしたし、荒れ野で消滅したに違いありません。パウロも嫌味や反抗とは戦わず、ひたすら教会を建てることを願って進んだのです。聖霊の導きに委ねて。
私たちは生きることの本当の目標を見ているでしょうか。