メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「私の恵みはあなたに十分」    コリントの信徒への手紙U 12章1−10節

「また、あの啓示された事があまりにもすばらしいからです。それで、そのために思い上がることのないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。それは、思い上がらないように、わたしを痛めつけるために、サタンから送られた使いです。この使いについて、離れ去らせてくださるように、わたしは三度主に願いました。すると主は、『わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ』と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。」
聖書の中でも燦然と輝いている御言葉で、汲めど尽きない恵みが秘められています。これがあるから辛い、これさえなければいいのにと思っていたまさにそのことの中に、神様の恵みがあるのです。なんと言う慰めの言葉でしょう。
実は、パウロは更にこうも理解しました。曲がった木を真っ直ぐにする為には絶えず力を加え続けられなければならない。取り去られない棘は、信仰の大敵である傲慢を打ち続けるためだったと。パウロは思ったでしょう、これさえなければもっと伝道できたのに、と。それは傲慢です。全能の神はそんな気負ったパウロの力など必要とされないのです。その傲慢が撃たれました。