メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「本物と偽者」             コリントの信徒への手紙U 11:12−15

コリント教会はエルサレムからきた巡回教師によってかき回されました。パウロは時の裁きに委ねることは知っていましたが、教会の現状を考えて断固とした手を打ちました。
その人たちを、「偽使徒、ずる賢い働き手、キリストの使徒を装っている者、サタンに仕える者」と言い切ります。そこまで言うのかと思いますが。本当の赦しを知っているので、そこまで厳しく言うのです。
「使徒」とは「神様から遣わされた者」の意味で、自分のためではなく神様ためにその生涯を捧げた者です。自分はないのです。ところが偽使徒は神様のために弁舌豊かに働いているようですが、その下に自分を隠しています。大いに活躍し、偉く見えますが、最後は自分のためなのです。それは心の中の事で人にはわかりません。自分でもわからないかもしれません。パウロは自分に厳しい人でしたので、絶えず使徒の原点を検証していました。(ガラテヤ1:9)
「だが、驚くには当たりません。サタンでさえ光の天使を装うのです。だから、サタンに仕える者たちが、義に仕える者を装うことなど、大したことではありません。彼らは、自分たちの業に応じた最期を遂げるでしょう。」
パウロは偽教師がいることを少しも驚かず、嘆きません。彼らがどんなに上手にふるまっても、いつかは最期の時を迎える事を知っているからです。神様が裁き、最後は神様が勝利して下さることを知っているのです。