メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「私の心からの願い」             コリントの信徒への手紙U 11:7−11 

巡回教師によって混乱させられたコリント教会に対して、パウロはその誤解を正していきますが、弁明以上に本来の牧師のあり方・伝道について記します。
 「それとも、あなたがたを高めるため、自分を低くして神の福音を無報酬で告げ知らせたからといって、わたしは罪を犯したことになるでしょうか。」
パウロは、コリント教会からは謝儀をもらわず伝道し、教会を造ってきました。パウロに反対する人は、それはパウロが自分の福音に自信がないからだと非難しました。しかしパウロは、生まれて間もないコリント教会の負担を考え、自分も無代価で福音を受けたので値なしに福音を語りたかったのでした。福音のために働く人が福音で生活することは聖書が当然のこととして説くところです(コリントT 9章)。それを無代価で提供することがパウロの誇りだったのです。
 パウロはコリントからは謝儀をもらわずテント作りで生活して伝道したのですが、マケドニヤからの献金はうけました。それを知ったコリントの人たちは、自分達はパウロから愛されていないのではないかと考えたようです。
 「わたしがあなたがたを愛していないからだろうか。神がご存知です。」
 伝道で一番難しいことは、聖書を分かり易く語ったり、聞きやすい説教をすることではありません。それは勉強し訓練すればできることです。伝道のかなめは、その人への思いやり、相手への愛なのです。それは神様がご存知です。