メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「神の熱い思いをもって」   コリントの信徒への手紙U 11:1−6 

「あなたがたに対して、神が抱いておられる熱い思いを私も抱いています。なぜなら、わたしはあなたがたを純潔な処女として一人の夫と婚約させた、つまりキリストに捧げたからです。」

 「熱い思い」とは十戒の二戒で「ねたむ」(口語訳)と訳された言葉と同じです。愛しているので他の者に心が移ることを許せない愛です。これがなければ愛とは言えません。巡回教師によって混乱させられたコリント教会に、パウロは神様が抱いておられる熱い思いをもって関わりました。

パウロはコリント教会への伝道を、純潔な処女として一人の夫と婚約させ、キリストに捧げることとして考えていました。これは珍しいことではありません。マタイによる福音書9章、エフェソの信徒への手紙5章、ヨハネによる黙示録21章にもあります。信仰の喜びは愛し愛され、配慮されそれに応えるという人格関係にあります。私たちの生涯での一番の喜びは、私が丸ごと抱えられ、愛し愛されることが実感できる婚約、新婚の時です。パウロは信仰の喜びと伝道することの意味をそこに見たのです。