メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「勇敢に立ち向かう」  コリントの信徒への手紙U 10:1−6

10章から内容も論調も一変します。それまでは優しく説得し、エルサレム教会への募金の訴えをしますが、ここからはコリント教会をかき乱した偽教師と一部の信徒との対決です。それは、パウロへの悪口のためだけでなく、コリント教会が教会となるためでした。避けたり逃げたりせずに、勇敢に立ち向かうことが必要なときがあるのです。
「わたしたちのことを肉に従って歩んでいると見なしている者たちに対しては、勇敢に立ち向かうつもりです。」
「肉において歩む」ことと「肉に従って歩む」ことは違います。肉体をもって地上を生きているので「肉において歩み」ます。「肉に従って生きる」とは、生まれ乍らの考えに従い、神様を認めず、自分中心で高慢な生き方です。
肉と闘う武器は詳しく記されていませんが、エフェソ書(6:14-17)によれば、偽りと戦うのですから真理・平和が私に必要ですし、魂の平安がなければなりません。その上に救い、御霊・神の言葉を持ちます。つまり信仰です。
自分中心や傲慢は、自分が決心して打ち砕けるものではありません。人は弁解する動物です。言い訳をする前に先ず謝れたらどんなに関係がうまく運ぶことでしょう。自我を折ったら神の愛の中にいられるのではなく、神の愛の中でこそ自我が折れるのです。神様の愛と赦しに従順であるかどうかです。
これが出来るように自分にも勇敢に立ち向かうのです。