メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「キリストの栄光のために」  コリントの信徒への手紙U 8:16−24
                            
「わたしたちは、自分が奉仕しているこの惜しまず提供された募金について、だれからも非難されないようにしています。わたしたちは、主の前だけではなく、人の前でも公明正大にふるまうように心がけています。」

エルサレム教会への募金に当たって、パウロは細心の注意を払いました。それまでもパウロは様々な誤解を受けていました。パウロに反感を持つ巡回教師が悪意に満ちてパウロを誹謗したからです(コリントU 11:8)。
人はいくら注意しても、悪意をもって見られれば、どんな事でも誹謗中傷の的となります。パウロは、自分では決して間違ったことをしていないので誤解する方が悪いと開き直りません。また、悪意を持った人を非難もしません。悪に対して悪をもって切り返さないのです。そして、主の前だけでなく人の前でも公明正大にふるまうことを心がけたのです。公明正大にふるまえば、相手から非難される事はないというのではありません。悪意を持つ人は何をしても中傷するのです。公明正大にふるまうことは相手に罪を犯させないための思いやりなのです。
公明正大にふるまうことの証として3人を派遣するのですが、そのすべては「キリストの栄光」のためです。教会の業は、「ただキリストの栄光のために」の一点を見失うとき、自己主張と中傷のるつぼとなります。