メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「恵みの業に富む」     コリントの信徒の手紙U 8:1−7

「あなたがたは、…すべての点で豊かなのですから、この慈善の業においても豊かな者となりなさい。」

パウロはコリント教会との関係が整えられた後、8章・9章でエルサレム教会への募金を訴え、その中で献金とは何かを教えます。
「慈善の業」と言いますが、これは「恵みの業」(口語訳)ということです。「慈善」など、お金に関する話は微妙な問題を含んでいますが、「恵み」をどうとらえるかがカギなのです。
私たちは神様の恵みをそこここに見ます。病や行き詰まりの中でも恵みを見ますが、最大の恵みはイエス様によって神様から私たちが愛され、責任をもって私の人生が支えられていることを知ることです。
これがはっきりすれば、献金の意味や仕方もはっきりします。お金があるから献金したり、ないからしないのでなく、人から強いられたり、比べてするものでもありません。献金は、神様の恵みへの献身のしるしなのです。

すべての点で申し分のない富める青年は、その人生に恵みを取り込むことは考えても、神様に富むことは考えず、イエス様の許を去りました(ルカによる福音書18:18-23)。パウロは神様の恵みに生きることを、「恵みの業に富む」ことで確認して欲しいというのです。