メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「神のみ心に適った悲しみ」    コリントの信徒への手紙U 7:5−12
 
「神の御心に適った悲しみは、取り消されることのない救いに通じる悔い改めを生じさせ、世の悲しみは死をもたらします。」

悲しみを、御心に適った悲しみとこの世の悲しみの二種類があるように考えるのではなく、悲しみ方の二種類です。悲しみはだれにとっても悲しみです。ただその悲しみを神様の前でとらえるか、そうでないかの違いです。それを「神の御心に適った悲しみ」と言うのは、神様の御心を求め、御心を問う中で悲しむからそういう表現をしたのです。
パウロは厳しい手紙をコリント教会に送り、それを悔い、反省し、神様の助けを求め続けたに違いありません。それはコリント教会の人々も同じで、パウロの厳しい手紙を神様の前で受け止めました。神様の前で悲しむことで悔い改めに導かれ、変化させられ、成長させられ、新しい展開が起こります。
この世の悲しみは、自分の問題をいやというほど知らされ、落ち込み後悔させられます。しかしいくら後悔しても望みがありません。自分の失敗ばかりにこだわって、神様がその失敗を用いて新しいことをして下さることを認めようとしないからです。

信仰者の恵みは、悲しみ失敗しないことではなく、失敗や悲しみを神様の前でとらえられることです。