メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「心を開く」           Uコリント6:11−13 7:2−4

パウロとコリント教会の間は、故意に間を裂く人がおり、一部の人もそれに乗って不協和音が立ちました。一度ひびが入りかけた関係はどう修復したらよいのでしょうか。
自分は心を開き赦しを請うので、あなたがたも私に心を開き、赦しを請うてほしいと呼びかけます。「聖徒の交わり」とは、そのような赦す用意のある交わりのことです。

「あなたがたはわたしたちの心の中にいて、わたしたちと生死を共にしているのです。わたしはあなたがたに厚い信頼を寄せており、あなたがたについて大いに誇っています。わたしは慰めに満たされており、どんな苦難のうちにあっても喜びに満ちあふれています。」
コリント教会は問題の山積する教会でした。その教会を「誇る」と言うのは、そう言って教会を励ますためではありません。コリント教会に和解の福音が語られ、教会もそれを受け入れてキリストの赦しに立ったのです。罪ある教会がそれを認めてそれを悔い、赦しに生きているのです。ですからその教会を誇るのです。
パウロほど神様の救いを大切にした人はいません。人には相手を愛する事もできず、赦す力もありません。私の上に現された神様の赦しと愛が相手の上にも起こっていることに打たれること、関係の修復はここに立つ以外ありません。