メッセージ　　(説教より） 「コリントの信徒への手紙二」

「神の和解を受けなさい」　　　　　コリントの信徒への手紙�U　５：１６−２１


「キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。」

「キリストに代わってお願いします」とは、キリストの代理人ということではなく、私をお救い下さったキリストを宣べ伝えるということですし、キリストの願いを伝えることです。キリストの願いは神の和解を受けることです。罪のために神の敵であった者が、キリストのゆえに赦され、義とされ、神様が味方となってくださった。その愛に生きなさいということです。
それまでパウロは律法を行って神の前に義とされることを願い、そんな自分を誇り、律法を行わない者をさげすんで生きてきました。しかし心の底では、自分の行動は義とされることとはほど遠く、神様は閻魔帳を持って自分を見張る怖い方でした。これはパウロだけでなく、自分の行いによって義とされようとする全ての人に言えることです。私が何をしたかでなく、私のためにキリストが何をしてくださったかに立つ。これを知った者の喜びの叫びがこの聖句です。

この言葉はコリントの信徒に向けて語られています。一度神様と和解を受けたらそれでいいのではありません。生きることは失敗の連続です。そんな自分を裁いて過失の奴隷になるな、失敗の虜になるな、日々に神と和解させていただき、愛と赦しの中で生きなさいというのです。