メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「天にある住まい」         コリントの信徒への手紙U 5:1−10


「わたしたちの地上の住みかである幕屋が滅びても、神によって建物が備えられていることを、わたしたちは知っています。人の手で造られたものではない天にある永遠の住みかです。わたしたちは、天から与えられる住みかを上に着たいと切に願って、この地上の幕屋にあって苦しみもだえています。」

この箇所は、分かるようですが、よく読むと分かりにくいところです。
わたしたちの地上の生活を壊れやすい幕屋にたとえ、その先のあり方を天にある永遠の住みかが用意されていると言います。それは分かります。天にある住みかとは、キリストと共にあることです。(Uコリント 5:8、フィリピ 1:21)。
地上の幕屋での生活には制約と苦しみがあります。病気、加齢、愛憎、天災、それらには罪が絡みつき、最後は死につながります。そして死は、罪の牙が取り去られない限り恐怖なのです。地上ではそういう歩みをしています。
イエス様はあの痛ましい手続きによって罪の牙を取り除き、私たちに天の住まいを用意してくださいました。
この箇所が分かりにくいのは、二つのことが同時に言われているからです。地上の幕屋と天にある永遠の住まいの住居のたとえ、それを脱ぐことと着ることと着物のたとえ、それが同時に記されているからです。
私たちは安心して、天の永遠の住まいを仰ぎ見て地上を歩めばよいのです。