メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「見えないものに目を注ぐ」      コリントの信徒への手紙U 4:16−18


「だから、わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの『外なる人』は衰えていくとしても、わたしたちの『内なる人』は日々新たにされていきます。わたしたちの一時の軽い艱難は、比べものにならないほど重みのある永遠の栄光をもたらしてくれます。わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。」

「外なる人」とは、肉体ではなく信仰を持つまでの人。「内なる人」とは、内面のことではなく信仰を与えられた人のことです。ですからこの言葉は、肉体は衰えても精神は元気というものではありません。私たちの肉体は衰えていきます。しかし、神様のお心を知らされることで日々に新たにされていくのです。
見えるものではなく、見えないものに目を注ぐのが信仰者です。目に見える世界の背後に神の創造の御手、愛の支配の御手を見るのです。

わたしたちの問題は見えることばかりを見て、見えないものを見ないことです。見える形で問題を解決しないと気がすみませんし、せっかちになりすぎることです。見えないものに目を注ぎませんから祈りが無く、信仰が道徳の域を出ません。
わたしたちが落胆しないのは、見えないものに目を注いでいるからなのです。