メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「落胆しない」     コリントの信徒への手紙U 4:1−6


「こういうわけで、わたしたちは、憐れみを受けた者としてこの務めをゆだねられているのですから、落胆しません。」

この箇所は伝道者が務めを果たすための栄光と苦しみを記しています。
伝道者の仕事には、いっそのこと投げ出してしまいたいと思うような辛い経験があります。語っても語ってもそれが通じず、逆に非難され、誤解され、中傷され、様々な誘惑もあります。
かつてパウロは自分の義に立ってキリストの教会を迫害しました。いつまでも人はそれを非難し、自分もそれを考えると悔やんでも悔やみきれない思いに駆られたことでしょう。しかしパウロは、それを悔いる以上に、そんな自分を十字架と復活の福音を伝える栄光の務めにつかせてくださった神様の憐れみを覚えたのでした。
イエス様を遣わしてくださった神様は、私が自分のことを配慮する以上に私を配慮し、自分のことを考える以上に私のことを愛してくださる神様なのです。人が何をしたかではなく、神様が私たちのために何をしてくださったか、それ以外に救いはありません。これが、どんな人でも、どんな時でも救ってくださる道なのです。
伝道には壁や困難がありますが、それ以上に神様の救いを語る栄光の業なのです。