メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「私たちの資格」      コリントの信徒への手紙U 3:4−11


 「神はわたしたちに、新しい契約に仕える資格、文字ではなく霊に仕える資格を与えてくださいました。文字は殺しますが、霊は生かします。」

 かつてイスラエルは神様と、モーセによってシナイ山で契約を結びました。これはイスラエルの誇りでした。神がイスラエルの神となり、イスラエルは神の民となる。イスラエルは神の律法を守って祝福を受け、破れば呪われるというものです。
 イスラエルは律法を守りませんでした。守らないのではなく、守れないのではないかとエレミヤは気付かされ、神様がイスラエルと新しい契約を結ぶ日が来ると預言しました。

 「わたしの律法を彼らの胸の中に授け、…そのとき…『主を知れ』と言って教えることはない。…わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない。」(エレミヤ 31:33-34)
 
この新しい契約は、イエス様によって私たちと神様の間に結ばれました。人が何をしたかによって神様の祝福が左右されるのでなく、イエス様の痛ましい十字架の手続きによって私たちは神様の赦しの中に入れられ、愛のうちに生きることが出来るようにされたのです。
 およそ伝道は、ここに確かな救いがあり、ここにしか救いはないという確信がなければ出来ません。また自分の思い込みではなく神様からそれを語る資格が与えられているというのでなければ出来るものではありません。これは伝道者の姿でもありますが、福音を知らされた者の姿でもあります。