メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「キリストの手紙」     コリントの信徒への手紙U 3:1−3


 この当時は、現在以上に紹介状がものを言いました。コリント教会の産みの親だったパウロも、コリント教会に紹介状が必要だったのでしょうか。紹介状を持参してコリント教会をかき回した教師への抗議とコリント教会の人々の自覚を促すためこう記したのです。
 「わたしたちの推薦状は、あなたがた自身です。」
 芸術家の作品はそのままその人の推薦状です。そういう意味ではありません。伝道者は信者が自分の作品などとは死んでも考えません。信仰者は神様の作品なのです。(エフェソ 2:10)

 「あなたがたは、キリストがわたしたちを用いてお書きになった手紙として公にされています。<注:すぐに消える>墨ではなく、生ける神の霊によって、<注:かたくなな>石の板ではなく人の<注:肉の>心の板に、書きつけられた手紙です。」

 キリストと出会うまで、どれだけ怒り、恨み、意に沿わないと直ぐに罵り、悪態をついていたことでしょう。良いと分かっていても頑なになり、悪いと分かっていても改めない。しかし、神様はそんな石の心を肉と変え、聖霊によってキリストの愛と赦しを示して下さいました。
 私たちの上にキリストがどんな事をしてくださったのか、これに目が開かれたいと思います。私たちは「キリストの手紙」。差出人はキリスト。宛て先・受取人は家庭であり、職場であり、この世です。