メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「赦し、力づけ」      コリント信徒への手紙U 2章5−11節

 パウロに反感を持つ巡回教師がコリント教会で悪意に満ちたパウロ批判をし、一部の信者もそれに同調し、教会とパウロの間は険悪になりました。それに気付いたパウロが、心をこめた「涙の手紙」を書き、コリント教会の人々は自分たちの間違いに気付きました。問題は教会を混乱させた人をどうするかです。
 罪に対してはけじめがつけられなければなりません。罪をなかったもののように考えたり、目をつぶったりしてはいけないのです。しかし義が立つだけでもいけないのです。

 「むしろ、あなたがたは、その人が悲しみに打ちのめされてしまわないように、赦して、力づけるべきです。そこで、ぜひともその人を愛するようにしてください。」
 自分の失敗で一番ダメージを受けているのは自分なのです。時と共にほぞをかみ、自己嫌悪に陥り、悲しみに打ちひしがれるのです。その人を赦し、力づけ、愛するとはどうすることか、イエス様のして下さったことを考え、自分ならそんな時何をして欲しいかを考えれば分かるはずです。

 「わたしたちがそうするのは、サタンにつけ込まれないためです。サタンのやり口は心得ているからです。」
 サタンのやり口は、失敗した自分なんか救われるはずがないと思わせ、キリストの救いを台無しにすることなのです。