メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「信仰を保証するもの」    コリントの信徒への手紙U 1章15−22節

 「わたしたちとあなたがたとをキリストに固く結び付け、わたしたちに油を注いでくださったのは、神です。」
 「キリストに固く結びつく」ことはキリスト教なのだから当然のように思いますが、そうではありません。キリストが私たちのために遣わされ、十字架と復活によって私たちの救いを全うして下さいました。信仰は私たちの思い込みではなく、神様の用意された実に手の込んだ救いです。神様は、私たちが神様の愛を信じていける道を備えて下さいました。ところが私たちはこれを見失います。順風満帆な歩みに神様を見失い、あまりにも重い不幸が続くと神様の愛が見えなくなるのです。ですから、固く結びつけられる必要があるのです。
 私たちには、キリストと固く結びつくために油が注がれています。「油」とは神様の業に遣わされるにあたって注がれる香油ですが、私たちに当てはめれば、洗礼と聖餐とも言えるでしょう。さらに洗礼と聖餐が、真の洗礼と聖餐となるために注がれる聖霊でもあります。
 
「神はまた、わたしたちに証印を押して、保証としてわたしたちの心に"霊"を与えてくださいました。」
 「証印」とはそのものの持ち主を表す印、「保証」とは手付金です。私たちの真実の主人は神様で、地上で天国の喜びの一部を味わえる手付をいただいているのです。私たちの心に働きかける聖霊によって。