メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「あらゆる苦しみの中で」  コリントの信徒への手紙U 1章3-7節

「神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神からいただくこの慰めによって、あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができます。」

慰めとは救いです。私たちを圧迫するものから救われることですが、生きている限り苦しみはなくならず、仕上げは死です。苦しみがなくなることではなく、神様が味方となってくださっていることが慰めです。
私たちの苦しみは、自分の蒔いたものを刈り取ることがほとんどですが、中には自分に責任のないことで巻き添えにあったり、自然の猛威に痛みつけられることもあります。だからこそ神様に慰めていただく以外ないのです。
私たちが苦しみ、それが慰められるために、キリストが苦しんでくださいました。キリストから慰めをいただくだけでなく、私たちもキリストのために苦しみます。苦しみをキリストの苦しみ、キリストへの苦しみと知ること、ここに慰めの秘訣があります。
「…あなたがたには、キリストを信じることだけでなく、キリストのために苦しむことも、恵みとして与えられているのです。」(フィリピ1:29)
私一人が苦しむのではありません。苦しむと苦しみしか見えなくなりますが、背後で家族や友人が心を痛め、神様が一緒に苦しんで下さっているのです。そこで慰められますので、今同じ苦しみの中にある者の慰めとなれるのです。