メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」






「心のこもった挨拶」    コリントの信徒への手紙U 1章1−3節

「神の御心によってキリスト・イエスの使徒とされたパウロと、兄弟テモテから」
この手紙の差出人パウロは、神様から使徒とされました。「使徒」とは遣わされた者ですが、イエス様を与えて何としても人を救おうとする神様の意思を伝える者です。

「コリントにある神の教会と、アカイア州の全地方に住むすべての聖なる者たちへ。」
 教会は神の教会です。私たちは献金を捧げて教会を建て、運営していますので、いつの間にか教会が神のものであることを忘れてしまいします。しかし教会は神様の教会なのですから、どう神様をお喜ばせするかを考えます。「聖なる者」とは、その人の本質が聖だというのではなく、関係(神様との関係)において聖だということです。

「わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。」
私たちはそのままでは神を父なる神様とは呼べません。そう呼べるのは、イエス・キリストが私たちのために遣わされ、あの痛ましい十字架の手続きが成し遂げられたことによるのです。
「恵み」とは与えられるはずのない者に与えられる神様の好意です。人との関係では「平和」、自分のことでいえば「平安」、これがどんなに私たちに必要か。イエス様によってそれが私たちに与えられ、それを隣人に祈れるのです。
世界は恨みの憎しみが渦巻いています。人を呪う言葉を封じ、隣人に神様の恵みと平和を祈れないものでしょうか。これが伝道です。