メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」





「天にある住みか」         コリントの信徒への手紙U 5:1−5

 私たちの地上の生活を天幕にたとえています。「地上の住みかである幕屋」「人の手で造られたもの」「幕屋に住むわたしたちは重荷を負って苦しみうめいております。」私たちの地上の生活は、肉体も精神も弱くほころびやすく、仮の住まいです。

 地上の住まいの先に「神によって備えられた建物」「天にある永遠の住みか」が用意されています。地上の幕屋に対して、確かな永遠の住みかです。

 以上の二つならよく分かります。しかしその後がわかりません。「わたしたちは、天から与えられる住みかを上に着たいと切に願って、この地上の幕屋にあって苦しみもだえています。」

 住みかを上に着たいというのはおかしな表現ですが、パウロの気持ちはよく表わされています。地上で苦しんでそのまま天の住まいに移されるというのではなく、キリストの義の衣を着せて欲しいというのです。そうでなければ罪に満ちた私たちは安心して死を迎えることは出来ないと言うのです。私たちは洗礼を受けて、この身にそれを着せていただきました。キリストの義の衣は全ての者に用意されていますので、わたしの家族もキリストに委ねます。