メッセージ (説教より) 「ルカによる福音書」 |
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「主のもとに立ち帰らせる」 ルカによる福音書 1章 5-25節 |
旧約聖書レビ記や民数記には細かな礼拝の仕方が記されています。牛や羊、 ヤギなどの動物を犠牲として献げる「祭儀礼拝」のことが、気の遠くなるよ うな細かさをもって定められています。その礼拝をまったく単純な、簡素な、 誰もが安心して、いつどこででも献げることができる礼拝とするために、言 い換えれば、誰もが安心して「主のもとに立ち帰る」ことができるまったく 新しい礼拝とするために、神は御子イエスの誕生というクリスマスの出来事 を与えてくださったのです。 主イエスは、十字架の死を遂げ、復活し、昇天され、父なる神の右に座わ られて、今や常に私たち一人ひとりのために執り成をしていてくださいます。 「この者の罪のために、わたしは十字架の死を遂げ、復活の命を現わしまし た。わたしの十字架の故に、この者の罪を赦し、この者をわたしの復活の命 に生きる者とさせてください」と、主イエスは常に私たち一人ひとりのため に執り成し、そして救いの御業を行っていてくださるのです。この主イエス を覚えつつ献げる礼拝、それが、新しくされた礼拝です。 この主イエスを証しするために、バプテスマのヨハネが誕生したのです。 まったく無名であったナザレ人イエスを、自分が「その方の履物のひもを解 く値打ちもない」(ルカ福音書3章16節)ほど神に祝福された方であるとし て、人々に紹介するために、ヨハネは主イエスに先立って生まれたのです。 このヨハネの誕生をもって、神はクリスマスの出来事を始められたのです。 |