メッセージ  (説教より)
「ヨハネの黙示録」


「天上の人々」       ヨハネの黙示録7章9-17節

「あらゆる国民、種族、民族、言葉の違う民の中から集まった、だれにも数えきれないほどの大群衆が、白い衣を身に着け、・・・玉座の前と小羊の前に立って」(9節)讃美の礼拝が行われている、と記されています。
神さまに召され、天上に導かれた人々の姿をヨハネの黙示録はそう言い表わしています。「だれにも数えきれないほどの大群衆」とあります。人知れず神さまの御もとに召されたどれほど多くの人々がいることでしょうか。しかし神さまは、その一人ひとりを覚えて、天上の讃美の大合唱に加えてくださるのです。
「彼らは大きな苦難を通って来た者で、その衣を小羊の血で洗って白くしたのである」(14節)とあります。信仰者といえども、肉なる者として、地上に生きる限り、不信仰との戦いはなくならないのです。主イエスを信じ、主イエスの命に生きようと願いながら、自分中心の生き方になりがちなのです。白い主の衣を身にまといつつ生きようと願いながら、十分にまといきることができない私たちなのです。
その私たちが、地上の命を終えた時、主は大いなる憐れみの御腕をもって私たちを迎え入れ、白い主の衣を身にまとわせてくださるのです。私たち自身は、汚れた衣をまとう以外にないのです。しかし主イエスは、そのような私たちを御自身の十字架の血潮をもって贖い、赦し、御自身の白き衣を身にまとわせてくださるのです。私たちは、そのことを望みながら、なお許される地上の歩みにおいて、主の聖き命に生きようようと務めるのです。