メッセージ  (説教より)
「創世記」





10.24  「義と認められたアブラハム」        創世記15章1−19節

 全能の神ヤーウェの言葉が「幻の中で」、眠りによって人の心が最も受動的になっている時に、その心の最も深い所に語り込まれたのです。
 「恐れるな、アブラムよ。わたしはあなたの盾である」と言われます。神ヤーウェを信じて生きる信仰の歩みを「恐れるな」ということです。この世の人々はおのが知恵を頼りに、自分の思いに従って生きている。その現実の中にあって、あなたは恐れることなく、全能の神を信じ、魂のうちに語りかけてくる御言葉に従って生きる者となれ、ということです。そうすれば、神は最強の「盾」であるから、アブラハムを全ての誘惑と危険から守るであろう、と言われるのです(1節)。
そして神は、アブラハムを外に連れ出し、「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい」「あなたの子孫はこのようになる」(5節)と言われたのです。アブラハムの子孫とは、単にアブラハムの血を受け継ぐ子孫ということではなく、アブラハムの「信仰」を受け継ぐ子孫ということです。アブラハムの信仰に生きる子孫が、星のようになる、と言われたのです。
満天の星を仰ぎながら、心深くに御言葉をいただく間に、アブラハムは、人間的には不可能であっても、全能の神が言われるのなら、そのようになるであろう、いや、そうなってほしい、と心から信じ、願う者とされたのです。
神はそのアブラハムの「信仰」をご覧になって、それを「彼の義」と認められたのです(6節)。神は「信仰」をお求めになるのです。そして私たちの中に信仰を見出される間に、私たちを祝福の中に生かしてくださるのです。