メッセージ  (説教より)
「エフェソの信徒への手紙」


「歌いつつ歩む人生」    エフェソの信徒への手紙 5章15 — 20節

「酒に酔いしれてはなりません。それは身を持ち崩すもとです。むしろ、霊に満たされ、詩編と賛歌と霊的な歌によって語り合い、主に向かって心からほめ歌いなさい」(18~19節)とあります。「主に向かって心からほめ歌い」つつ歩む人生こそ、神を信じる信仰者の人生なのです。
どうしてそのように言えるのでしょうか。それは、人が生きる上でのあらゆる重荷を下ろすすべを知っているからです。心を圧してくるすべての重荷を下ろすすべを知る故に、神を賛美しつつ歩むことが可能となるのです。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」(マタイ福音書11章28節)と御言葉にある通りです。
人が生きる上での最大の重荷はなんでしょうか。それは、自分自身ではないでしょうか。自分中心の生き方をやめることができないこと、自分を捨てることができないことが、私たちの最大の重荷ではないでしょうか。
どうしたら自分中心の生き方をやめることができるのでしょうか。すべての人問の罪を十字架の死によって担い、罪と死に勝利する復活の永遠の命を明らかにしてくださった神の御子イエス・キリストに頼ることによってです。このお方のもとに繰り返し立ち帰り、自分のすべてをこのお方に委ね、このお方が与えてくださる新しい、復活の命に与って生かされる者となるのです。その時、私たちは不思議な平安を与えられ、自分中心の囚われから解放され、「神は、私のすべての罪を赦し、私をも神の子として生きることができるようにしてくださった」と言って、神への賛美に生きる者とされるのです。