メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙二」


「キリストの勝利の行進に連なる」
         コリントの信徒への手紙二 2章14−17節

 新しい年2018年が始まりました。この年も世界の、いや、全宇宙の救い主
キリストがすべての者に先立って「勝利の行進」をされつつ歩まれます。この
「キリストの勝利の行進」に与りつつ、私たちも「信仰の勝利」の中を歩ん
でいく1年でありますように。
 使徒パウロは、コリント教会の人々との信頼関係修復のために弟子テトス
をコリント教会に遣わしました。そのテトスからコリント教会の様子を知ろ
うとして、パウロは「不安の心を抱いたまま」(13節)マケドニア州に行き、
そこでテトスに会い、コリント教会の人々のパウロに対する信頼が保たれて
いること、何よりもコリント教会の人々がパウロによって証しされた福音の
真理に堅く立っていることを知ることができたのです。その時、パウロは深
い安堵と喜びの中で「神に感謝します。神は、わたしたちをいつもキリスト
の勝利の行進に連ならせ〜」(14節)と言って神への賛美に導かれたのです。
 コリント教会の人々が主キリストを信じる信仰に堅く立つことができてい
ること、それを知ることによってパウロ自身が信仰の喜びに満たされたこと、
そのことをパウロは「キリストの勝利の行進に連なる」と言っているのです。
主キリストが生きて働いてくださることによって、コリント教会の人々の信
仰が守られ、パウロ自身の信仰が励まされたのです。私たちの信仰は弱く、
すぐに様々の人間的な思いに囚われがちです。しかし、主キリストが生きて
働いていてくださいます。信仰の勝利のうちに十字架の死を遂げ、復活の命
を現わしてくださった主キリストは、今も生きて、一人ひとりの魂を励まし、
信仰の勝利へと導いてくださいます。この「キリストの勝利の行進」に与り
つつ、この一年、私たちも信仰の勝利の中に生きることができますように。