メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙一」


「主の仕事をする」          コリントの信徒への手紙一16章1節−12節


 「テモテがそちらに着いたら、あなたがたのところで心配なく過ごせるようお世話ください。わたしと同様、彼は主の仕事をしているのです。だれも彼をないがしろにしてはならない。」(10〜11節)とパウロは言っています。
 テモテに対する慈愛に満ちたパウロの言葉です。
 ここに、「主の仕事をする」という言葉が使われています。「主の仕事」とは、15章58節に「動かされないようにしっかり立ち、主の業に常に励みなさい」とある「主の業」と同じ言葉です。
 主イエス・キリストが生きて、救いの働きをしてくださる、その主の救いの恵み(霊的臨在)に与りつつ生きる、この世の不信仰に惑わされないで、主イエスの救いを信じ、その恵みに生きる。そのために、主イエスへの立ち帰り(悔い改め)に励む、それが「主の仕事をする」「主の業に励む」ということでしょう。
 そのように主の救いに励む生活をするなら、私たちの労苦は決して無駄にならない(15章58節)、とパウロは言っているのです。
 16章以下に、エルサレム教会への献金のことやコリントへの旅行の計画、そしてテモテやアポロに対する配慮が具体的に、細やかに語られています。このパウロの中に、「主の仕事」「主の業」に勤しむパウロの姿が証しされているのではないでしょうか。パウロこそ尊い「主の仕事」をした人です。