メッセージ  (説教より)
「使徒言行録」






 聖霊の約束            使徒言行録1章3-11節

 「イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠をもって使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された。」(3節)とあります。主イエスとの復活後40日間の交わりの中で、弟子たちは心から主イエスを信じる者とされたのです。何よりも主イエスの十字架と復活の出来事が、自分たちの罪の贖いと救いのための神の御業であったことを心から信じる者とされたのです。
 40日間の弟子たちとの交わりの中で復活の主イエスがお語りになったことは、「神の国」についてでした。
 神の国とは、神の救いの支配・統治のことです。弟子たちは、それを何か人間的な支配のように考え、「主よ、イスラエルのために国を建て直してくださるのは、この時ですか」(6節)と尋ねたのです。しかし、主イエスが言われる「神の国」とは、聖霊が降ることだったのです。「エルサレムを離れず、・・・父の約束されたものを待ちなさい。・・・あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである。」(4~5節)、「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、・・・地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」(8節)と主イエスは言われました。
 父なる神が約束された聖霊が降り、弟子たちが「聖霊のバプテスマ」に与ることが、神の国が実現されることなのです。日々新しく聖霊のバプテスマに与り、主イエスの救いのご支配の中に生かされることが、神の国の中に生きることなのです。その恵みを、地の果てに至るまで証ししていくのです。