メッセージ  (説教より)
「使徒言行録」






「大胆に語る」         使徒言行録4章1−31節

 「この方こそ、『あなたがた家を建てる者に捨てられたが、隅の親石となった石』です。ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです。」とペテロたちは語りました。そして、それを聞いたイスラエルの指導者たちは、「無学な普通の人である」ペテロたちの「大胆な態度」に深い衝撃を覚えたのです(11〜13節)。
弟子たちの強い確信は、どこから来ているのでしょうか。それは、「聖霊」による確信から来ているのです。「悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によってバプテスマを受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。」(2章28節)という確信です。どんなに深い罪を犯す者であっても、神の御前に心からの悔い改めを言い表し、主キリストの命に生きることを願うなら、神は必ず聖霊の恵みをもって答えてくださる、という確信です。
そしてそれは、弟子たち自身の経験であると共に、旧約聖書が語る信仰の確信でもありました。「神の求めるいけにえは打ち砕かれた霊。打ち砕かれ悔いる心を、神よ、あなたは侮られません」(詩編51編19節)。私たちの信仰の確信もここにあるのです。私たちが自らの貧しい不信仰の現実の中で心から主キリストの救いに頼る時、神は聖霊をもって、主共にいます救いの恵みの中に生かしてくださるのです。その時私たちもまた、救われるべき名は、主イエス・キリスト以外にないと、「大胆に語る」ことができるのです。