メッセージ  (説教より)
「使徒言行録」


賜物として聖霊を受ける」    使徒言行録2章37-47節

 使徒言行録2章14節以下にペトロの説教が記されています。聖霊の恵みを受け、弟子たちは主イエスに対する確信を与えられ、力強く御言葉を語ることができたのです。「だから、イスラエルの全家は、はっきり知らなくてはなりません。あなたがたが十字架につけて殺したイエスを、神は主とし、またメシアとなさったのです。」(36節)
 御言葉に深く「心を刺された」イスラエルの人々は、弟子たちに「兄弟たち、わたしたちはどうしたらよいのですか」(37節)と尋ねたのです。神の民としてしてはならないことをしてしまった、神がメシアとして遣わされた方をメシアではないとして呪いの木につけてしまった自分たちの過ち(罪)を知らされ、人々は深い心の動揺を覚えたのです。
「すると、ペトロは彼らに言った。『悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によって洗礼(パプテスマ)を受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。』」(38節)なんと明快な答えでしょうか。答えるペテロの言葉も確信に満ちています。「悔い改める」(メタノエオー)とは、神の御前に自らの罪を言い表すことです。そのしるしとして洗礼を受けるのです。そういう私たちを神は喜んでくださるのです。そして、罪を赦し、聖霊の賜物(贈り物)を与えて、罪と死 に勝利する主イエスの復活の永遠の命に生かしてくださるのです。神の御前に罪を言い表すことが何よりも大切なのです。神はそういう私たちを喜び、 罪を赦し、聖霊の賜物を与え、主イエスの清き命に生かしてくださるのです。