メッセージ  (説教より)
「使徒言行録」


「主の復活の証人となる」       使徒言行録1章12-32節


 1章8節に「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、…地の果てに至るまで、わたしの証人となる」とあります。また、22節にも「主の復活の証人となるべきです」と言われています。
「主の復活の証人」とは、主イエスが、今も生きて、救いの働きをしておられることを証することです。聖霊が降ると、その力を与えられるのです。
 聖霊が降るとは、聖霊のお働きの中に、主イエスが共におられるということです。天に昇られた主イエスが、聖霊のお働きの中で、信じる者のうちに生きて働き、主イエスの復活の命に生かしてくださることが起こるのです。ですから、聖霊が降ると、力を受けて、主イエスの復活の証人となることができるのです。
 12弟子のひとりユダは、主イエスを裏切ることによって、主の弟子であることから脱落してしまいました。弟子たちは、主イエスが「新しい神の民」イスラエルの再建の意味を込めて「12弟子」をお選びになったことを知っていました。そこで、ユダの欠けを補い、「12弟子」の態勢を整え、その上で、聖霊の恵みに与ることに臨みました。そのことが15節以下に記されています。
 「12弟子」の態勢を整えるということは、ある面、教会が「役員就任式」を行って、教会の態勢を整えることと同じ意味を持っています。そうであれば、役員は聖霊を受けて、「主の復活の証人」として働く責任を負っているのです。それが、役員の最も大切な務めです。聖霊を受けて、主が生きて働いていてくださることの証人となって、主の教会に仕えるのです。