メッセージ  (説教より)
「ヨハネによる福音書」

「キリストの昇天」
             ヨハネによる福音書17章 1-13節

 

 訣別の説教のおわりに、まるでこれらの言葉にいつわりのないことを証明し、アーメンと印を押すかのように、主イエス・キリストの祈りが添えられています。「 わたしは、もはや世にはいません。彼らは世に残りますが、わたしはみもとに参ります。聖なる父よ、わたしに与えてくださった御名によって彼らを守ってください。わたしたちのように―父なる神と子であるキリストの関係のように―、彼らも一つとなるためです。」
この祈りこそが、いつもイエスさまが私たちのために祈ってくださっているとりなしの祈りです。主の御名によって、私たちは守られている、それは、私たちが主の御名によって一つとされるためです。世に残された私たちは、地の塩、世の光となって、積極的にこの世界に派遣されているのです。イエスさまは、やむを得ず弟子たちをこの世に残して行かれたのではありません。そして主が天に昇られた後も、聖霊によって私たちは喜びに満たされ、勇気づけられ一つとされるのです。