メッセージ  (説教より)
「イザヤ書」


「捕われ人に自由を」
               イザヤ書61章 1~ 9節

 二つ目のろうそくに火がともりました。静かに、主の訪れを待ち望みます。「貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。打ち砕かれた心を包み/捕らわれ人には自由を/つながれている人には解放を告知させるために。」
 バビロニアから着の身着のままで故郷に帰ってきたユダヤの人たち。仲間の中には、もう住み慣れたバビロニアにとどまる者も少なくはありませんでした。バビロニアには生活の糧がありました。それらを捨てて、信仰だけを頼りにエルサレムに戻ってきたのです。ところが、現実はエルサレムの町は荒れ果てて、心は打ち砕かれて、自由と解放を享受できるような状況ではありませんでした。それでも、イザヤは、主の恵みの年を告げて、嘆いている人々を慰め、貧しい人々に良い知らせを伝えるのです。捕われている人に自由を、悲しんでいる人に慰めを与える。これがイザヤの良い知らせ、福音でありました。そして、福音をもたらすメシアが必ず訪れることを待ち望んだのです。
 わたしたちは、この主を待ち望んでいます。そのときが近づいています。主のご降誕が、クリスマスが、すぐそこまで来ています。私の内に、主がお生まれになられますように。