メッセージ  (説教より)
ヘブライ人への手紙


「希望を持ち続けるために」

              ヘブライ人への手紙 6章 4-12節

 一度光に照らされ、主に導かれても、希望をいだき続けることは容易ではありません。秋の空のように、人の心は移ろいやすいものです。けれども、神の愛ゆえに、信仰に踏みとどまるようにと勧められます。
 「わたしたちは、あなたがたおのおのが最後まで希望を持ち続けるために、同じ熱心さを示してもらいたいと思います。あなたがたが怠け者とならず、信仰と忍耐とによって、約束されたものを受け継ぐ人たちを見倣う者となってほしいのです。」わたしにとっては、見倣うべき方が、いま、目の前に大勢いらっしゃいます。信仰と忍耐とによって歩まれた、約束されたものを受け継ぐ人たち(信仰の先輩方)が、こんなにも大勢いらっしゃるのです。
 今年は東葛地域にもなじみのある詩人、八木重吉の生誕120年です。「一筋の心」という詩があります。
 「波がひとつの川をながれてゆくように 
  一念に基督を呼んでゆこう」
 波がひとつの川をながれてゆくように、ただ一つの思いをもって、希望を持ち続けてゆきたいと思います。怠けず、祈りによって心を耕し、多くの実を結ぶことのできる、良い土地であり続けたいと願います。