メッセージ  (説教より)
「ガラテアの信徒への手紙」


「生涯のささげもの」
          ガラテヤの信徒への手紙 1章 1-10節


 ガラテヤの信徒への手紙は「戦いの手紙」と言われることがあります。使徒パウロは人の思いで福音を伝えているのではない、みなに取り入って、人に気に入られようとしているのでもない。そうではなくて、ただ、わたしはキリストの僕にすぎないのだ、と強く主張しているのです。なぜ、それほどまでに確かな思いがあるのでしょうか。それは、直接に主イエス・キリストと出会ったからです。あのダマスコへ向かう途中、イエスさまからサウロは、パウロはその名を呼びかけられたからです。
 イエスさまと私が顔と顔を合わせて、直接出会うこと、このことが何よりも大事だと思います。だれかの手を通してというのではなく、直接にイエスさまに触れる、イエスさまに捕らえられる、呼び止められる、そのことが何よりも大切だと、今日のこの聖書の個所を通して示されているのだと思います。私たちは聖書を通して、祈りを通して直接にイエスさまと出会うことが許されています。そして、主の御名を賛美し、私の生涯のささげものを御前にお献げする、神さまはこの小さな献げものをも、きっと喜んで受け取ってくださると思います。