メッセージ  (説教より)
「出エジプト記」


「救いの約束」

               出エジプト記 3章 7~15節

 わたしはあなたがたと共にいる、インマヌエルの神、生きて働いておられる神こそ、聖書に証されていることです。今まさに、モーセは「イスラエルの人々のところへ参ります。」と主に応えるのです。
 けれども、モーセにとって一つ心配なことがありました。それは、はたしてエジプトにいるイスラエルの民がついてきてくれるだろうか、救いの約束を信じるだろうか、ということです。「その名は一体何か」、生きて働く神の名は何かと、民がモーセに問いかけるだろうというのです。わたしたちを災いから救い出す神の名は何というのか、この問いは、聖書に描かれる、人間からの一貫した問いかけでもあります。
 モーセは神に尋ねるのです。彼らに何と答えるべきでしょうかと。神はモーセに、「わたしはある。わたしはあるという者だ」と言われました。生きて働いておられる神は、「わたしはある。わたしはあるという者だ」とすべてを覆いつくすかのように示されるのです。その神の名は、私たち人間から求め示されるというものではありません。まさに光となって全てを照らす、まことの救いの約束なのです。