メッセージ  (説教より)
「コリントの信徒への手紙一」


「キリストの体」
         コリントの信徒への手紙一12章14-26節

 私たちの体には多くの部分、手や足や耳や目があって、一つの体をなしている。そのことに、誰も異議を唱えることはできません。教会はキリストの体です。体である以上、多くの部分から成り立っているというのです。ここに集う私たちは、一人ひとり役割が違い、それぞれが大切な存在であり、必要な部分であるのです。「それどころか、体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。」と私たちに発想の転換を迫ります。神さまは、見劣りのする部分をいっそう引き立たせて体を組み立てられた、と諭すのです。「私のとげ」でさえ、神さまは祝福して、よいものとして用いてくださるのです。 
 教会は、そのキリストの体であります。体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。私など、どれほど教会のお役に立てているだろうかと疑問に思われているあなたこそが、必要とされているのです。信仰のない私をお救いくださいと切に祈るあなたの姿勢が、教会には必要なのです。何一つ自分ではできない、幼子の存在が教会には必要なのです。