「キリストの名によって」　
　　　　　　　　　　　　　　　　使徒言行録16章16－24節

　パウロ率いる宣教団がはじめてヨーロッパの地に足を踏み入れた時に、イエス・キリストの名によって、占いの霊に取りつかれている女奴隷への霊払いがなされます。
　私たちが信じる信仰は決して呪術の一つではなく、呪術に対決し、追放するものです。しかし、私たちは多かれ少なかれ、いまだに呪術的なものに支配されている一面があるのではないでしょうか。みんなが良いといえばそのような気分になりますし、悪いといえばそのように見えてきます。その他、大勢の意見に流されてしまうことが時としてあります。
　 「イエス・キリストの名によって命じる。この女から出て行け。」この言葉は自分に向けて言われているのかもしれません。イエス・キリストの名によって命じる。この私から出て行け。誘惑をもたらす霊よ、出て行け。御心から離させる霊よ、出て行け。自分のことを第一に優先する霊よ、出て行け。あらゆる、呪術的な迷いよ、私の中から出て行け。そして、私たちの使徒言行録が新たにはじまるのです。