お薬の処方について

当院では基本的に全てのお薬に対して「院外処方」とさせていただいています。当院で発行した処方箋を調剤薬局に持参し、調剤薬局で薬を購入するシステムです。

*同ビル内に薬局「中日調剤」がございます

 

 処方薬に関して

病院で処方される薬と、処方箋無しで購入できる市販薬とは成分等に違いがあることが多いです。「同じ薬を薬局で購入できるか(=処方箋無しでの購入)」とのお問い合わせに対しては「出来ません」との回答になります。処方箋に記された薬剤に不明点などがございましたら会計時に申し出てください。

構成成分の微妙な違い、商品名は異なるが同症状に用いられる薬など、多種多様の薬が溢れています。構成成分が少し違うだけでも効き目が異なったり、またシップ薬などではその種類によってかぶれ易い、などの症状をお持ちの患者さんもいらっしゃいます。過去にご自身に合わなかった薬がある場合は、診察時に申し出てください。

また、過剰摂取、近似薬の投与、禁忌の組み合わせ薬剤投与などを防ぐために、他院で処方された薬を服用中の方は必ず薬剤名・服用中である旨をおっしゃってください。 *お薬手帳をお持ちの方はご持参ください

 

 漢方薬と現代(西洋)薬の違い

当院では漢方薬の処方も積極的に行っています。現代薬が病気のある原因箇所に素早く効果を発揮するのに対し、漢方薬は症状に対してゆっくりと効き目を発揮する、という違いがあります。これは現代薬が西洋医学的な「病気」という原因疾患局所治療を目標にして開発されるのに対し、漢方薬は症状を緩和・治療する(全身調整を含む)という中医学思想に基づき数千年にわたり使用されている処方(処方自体は数十〜百年のものもあります)をもとに作られている薬である、という根本の違いがあります。急性の病気・疾患には現代薬が、慢性的な病気・疾患には漢方薬をご使用されるのも一つの選択肢と捉えています。「我慢できないほどではないけれど、なんとなく・・・」といった症状を抱えている方は一度漢方薬をお試しいただくのも良いかも知れません。