2024年9月8日 メッセージ要旨
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神と親しく交わる幸い

                                               詩篇 65篇1~13節                                                                                                                                        
     
 幸いなことよあなたが選び近寄せられた人あなたの大庭に住む人は。私たちはあなたの家の良いものあなたの宮の聖なるもので満ち足ります。 

                                        詩篇 65篇 4節
                                                                
 神に近寄せられた、神と親しい関係にある人、神との親しい交わりを持つ人が幸いだと、この詩篇は言っています(4節)。
 神に近寄せられた私たちは、神の家、すなわち主の名において集まる教会で、その最も良い主の臨在に満ち足りる恵みにあずかっています(4節. マタイの福音書18章20節. エペソ人への手紙1章23節)。
 罪が神と人との間の障壁となりますが、十字架の上で私たちの罪を負われたキリストによって、私たちは罪赦され、神と親しく交わる者とされているのです(3節. イザヤ書59章2節)。
 出エジプトの際、神はエジプトに様々なわざわいを下し、苦しめられていた御民を脱出させました。エジプト軍が追い迫って来た時には、海を分けて、海の中に道を設けて御民をお救いになりました。追って来たエジプト軍は、海に呑み込まれてしまいました。それは恐るべきみわざですが、暴挙ではありません。神は義のうちにみわざを行われる方です(5節)。
 神は山や海を創造された方、自然界を維持し支配しておられる方です。その大能の御力によって、全世界の民を支配しておられます(6~7節)。その神が「救いの神」(5)なのですから、「神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう」(ローマ人への手紙8章31節)。神は全幅の信頼をもって拠り頼むことのできる方なのです。
 神が農夫のように地を訪れ、水を注ぎ、地を整えて、穀物を備えてくださると歌われているように、雨が降って穀物が豊かに実るのも神の祝福によることです(9~10節)。牧場や畑が祝福され、自然界全体が喜び歌い、神をたたえているのが、本来あるべき世界です(12~13節)。
 しかし、今日の日本では、異常気象により雨は恵みの雨ではなくて豪雨となり、夏の高温もあって、農作物の実りに甚大な被害が及んでいます。その背後には地球温暖化の影響がありますが、霊的な目で見れば、神と人との関係がずれているので、自然界に、被造物全体に神の祝福が及ばなくなっているのです。
 地の果てから果てまで、全世界のすべての人が神に立ち返り、神に信頼し、神を賛美する(2節.5節.8節)、そして神の祝福が全被造物に及ぶ、それがこの世界の本来あるべき姿なのです。
 そのためには、神に近寄せられ、祝福の基とされた私たちが、神との関係が正され、神と親しく交わる幸いに生きていることが大切です。神との良い関係を築いて、神の家の良いもの、神ご自身のご臨在に満ち足りて、その幸いが、祝福が、世人へ及んでいくよう、歩んでまいりましょう。