2024年10月20日 メッセージ要旨 | ||||
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闇の中に栄光を現わす神 マタイの福音書 4章12~25節 |
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闇の中に住んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が昇る。 マタイの福音書 4章 16節 |
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バプテスマのヨハネが捕らえられ、イエス様が退かれた(12節)、宣教がはばまれているように思える時に、神の国の宣教は開始され(17)、イエス様をとおして御国の力がガリラヤに働きました(23~25節)。そのように、悪い状況の時も、神の働きは阻止されることなく、福音を前進させます。 迫害があっても、福音ははばまれることなく広まって行きます。エルサレム教会に対する激しい迫害が起こった時、地方に散らされた人たちは、福音を伝えながら巡り歩きました(使徒の働き8章1節.4節)。 パウロが牢に入れられた時も、それが親衛隊の人々にキリストが証しされる機会となり、かえって福音が前進しました(ピリピ人への手紙1章12~13節)。 イエス様がガリラヤへ退かれたのは、イザヤ書の預言が成就するためでした(14~16節.イザヤ書9章1~2節)。ゼブルンとナフタリの地は、イスラエルで最初にアッシリアの侵略を受けた地です。その荒廃したガリラヤに、偉大な光が輝くとイザヤは預言しました。 その預言のとおり、「闇の中」「死の陰の地」ガリラヤに、イエス様によって神の偉大な栄光が現されました。イエス様がガリラヤで宣教を開始し、みわざが行われるよう、神の救いのご計画の中で定められていたのです。「異邦人のガリラヤ」で宣教が開始されたことに、この宣教がやがて異邦人伝道を生み出すに至ることが示唆されています。ユダヤの人々からさげすまれていたガリラヤが、重要な役割を果たすことになったのです。 神は最悪を最善に変えることのできるお方です。兄弟たちがヨセフを売ってしまったことで、ヨセフはエジプトで奴隷とされ、無実の罪で投獄されてしまいました。しかし、神は兄弟たちが謀った悪を、良いことのための計らいへと変えられたのです(創世記50章20節)。神はヨセフに及んだ最悪の状況をプラスに変え、ヨセフをエジプトの支配者とし、多くの人を飢饉から救うために彼を用いました。 最悪を最善に変えられる神のみわざの最もよい例は十字架です。十字架の上でイエス様が人々の罪を負われたことで、信じる者に罪の赦しと神との平和を得させる救いの道が開かれました。神は最も忌まわしい屈辱の刑であった十字架を、神の愛と救いのゆえに仰ぎ見る十字架へと変えられたのです。 弟子たちが「人間をとる漁師」として召しを受けたように(19節)、主を信じる私たちも、人々を主のもとへと導く役割を担わされています。神の栄光を映し出すことができるよう、悔い改めて(17節)、絶えず神に立ち返りましょう。 多くの人が主を知らず、神から遠く離れている「闇の中」「死の陰の地」日本にも、神はみわざを行うことのできるお方です。やがて多くの人々が救いに導かれる、そのことを信じて、期待して、神を仰ぎ見てまいりましょう。 |
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