神は求める者に聖霊を与えてくださいます(13節)。聖霊に満たされることで、私たちは力を受け、キリストの証人とされるのです(使使徒の働き1章8節)。

　イエス様のたとえの中で、ある人が真夜中に友だちにパンを貸してくれないかと頼みます(5節)。旅人の友人をもてなす食糧がなかったからです(節)。私たちは、たましいの飢え渇いた世人に分け与えるほどに、霊的に祝福されているでしょうか。

真夜中の要求に、友だちという親しさだけでは応えなくても、「しつこさのゆえなら」応えるだろうとイエス様は言っておられます(8節)。親しい関係にあるということだけで神が何でもお与えになるなら、私たちは祈らなくなってしまうでしょう。神はご自分を求めさせるために、私たちが根気よく祈ることを望んでおられるのです。

　祈りがすぐに聞かれないからといって、神は出し惜しみをしておられるのではありません。私たちが熱心に求めるなら、神は、必要なものを何でも与えてくださるのです(8節)。「求めなさい。そうすれば与えられます」(9節)とあるとおりです。

神は、私たちを救うために、ご自分の御子さえも惜しむことなく十字架の死に渡されたのですから、御子とともにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことはないのです(ローマ人への手紙8章32節)。

バビロンに捕らえ移され、見捨てられたように感じているユダの民に、神は、心を尽くしてご自分を捜し求めるよう仰せになっています(エレミヤ書29章13節)。私たちも霊的に渇き、祈っても味気なく感じることがあります。しかし、そのようなときにも、祈り続けることが大切です。神を見失ったように思えるときも、心を尽くして捜し求めるなら見出すのです(9節)。

熱心にたたき続けるなら、神は、天の窓を開いて、私たちに霊的祝福を与えてくださいます(9節)。

親が自分の子どもに良いものを与えるように、神は、神の子どもとされた私たちに良いものを与えてくださいます。その中で最も良い賜物は聖霊なのです(13節)。神ご自身の御霊に満たされることほど素晴らしい祝福はありません。聖霊に満たされることを求めてまいりましょう。