2023年7月9日 メッセージ要旨 | ||||
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不動の者とされたペテロ ペテロの手紙第一 5章 10節 |
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あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストにあって永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみの後で回復させ、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます。 ペテロの手紙第一 5章10節 |
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ペテロの本来の名はシモンですが、イエス様は彼に「ペテロ」という「岩」を意味する語から来ている名をお与えになります(ヨハネの福音書1章42節)。
しかし、岩のような不動の人物とは言い難いペテロの失敗を、聖書は記しています。十字架を目前にしてイエス様が捕らえられると、ペテロはイエス様のことを知らないと言って、三度も否認してしまうのです(マタイの福音書26章69~75節)。 けれども、イエス様は、ペテロがそのように失敗することを知っておられた上で、彼の信仰がなくならず、立ち直ることができるように、前もって祈っておられたのです(ルカの福音書22章32節)。ペテロが回復されたのは、彼のために祈ってくださった主の恵みによるのです。 あらゆる恵みに満ちた神は、ペテロを回復させたように、その恵みの中で、どのような傷も癒やし、どのような倒れ方をした人をも立ち上がらせて、回復させてくださるのです(10節)。 また、ヤコブを殺したヘロデが、ペテロをも捕らえるという命の危機にあって、ペテロは、鎖につながれたまま、二人の兵士の間で眠っていたとあります(使徒の働き12章)。彼がそのように安んじていられたのは、主を全く信頼していたからです。ペテロは、揺るがない信仰の持ち主へと、造り変えられたのです。 私たちが試練や苦難を通らされるのは、信仰が試され、練られ、深められるためです(10節. 1章7節)。一度信仰を働かせたからといって、それで信仰が完全にされるわけではありません。試練がある度に、その都度信仰を働かせることによって、主への信頼は強められ、深められていくのです。 今の世にはさまざまな苦難がありますが、それは、「しばらくの苦しみ」であって、私たちが受ける栄光は、「永遠の栄光」です。この世のものは、どんなに栄えても、やがてすたれていきますが、永遠の御国の栄光は、すたれることなく、いつまでも輝き続けます。十字架の上で私たちの罪を負ってくださったキリストによって、罪赦され、神との平和を得、招き入れられた永遠の栄光を仰ぎ見てまいりましょう(10節)。 神は恵みの中で、私たちをペテロのように不動の信仰を持つ者へと造り変えてくださいます。そのことを覚えて、歩んでまいりましょう。 |
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